週刊エコノミスト Online東奔政走

「菅」「二階」が沈み「岸田」が浮かぶ逆転の構図=人羅格

萩生田光一文部科学相(右)の「身の丈」発言のダメージは大きかった(国会内で11月6日)
萩生田光一文部科学相(右)の「身の丈」発言のダメージは大きかった(国会内で11月6日)

 政治の景色はめまぐるしく変わる。「ポスト安倍」に向けた動きの中で、出遅れ感があった岸田文雄・自民党政調会長に時ならぬ追い風が吹いている。

 臨時国会の様相は一変した。2閣僚が不祥事で更迭され、萩生田光一文部科学相の「身の丈」失言をきっかけに大学新テストの英語民間試験は延期に追い込まれた。

 野党は試験導入の経過や他の記述試験の公正さに照準を合わせ、今や「受験国会」との呼称も大げさではない。

 閣僚辞任に試験延期。いずれも政権に打撃を与えたが、ダメージが大きいのは「英語」だろう。

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