網盛一郎 Xenoma社長 身にまとえるセンサーを
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伸縮性のある電子回路でウエアを作る東京大学発のスマートアパレル。全身モニタリングで世界市場を狙う。
(聞き手=市川明代・編集部)
着ている人の動きを認識し、モニタリングするハイテクウエアの開発・製造をしています。
基盤となっているのは、東京大学の染谷隆夫研究室で開発された伸縮可能な電子回路です。この電子回路を衣類の上に張り巡らせ、耐久性や耐水性を持たせた(洗濯可能)のが当社の技術「e-skin」です。布のひずみ具合を検知する複数個の小さなセンサーで人の動きを計測・数値化する仕組みで、ウエアに取り付ける付属のハブ装置から、収集したデータをパソコンやスマートフォンに送信することも可能です。体の表面温度や心拍など、用途に応じてセンサーを組み合わせれば、さまざまなデータを取得することができます。
ベトナムにある生産工場で、主に法人向けにe-skinを使ったTシャツを量産しているほか、受託生産もしています。
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週刊エコノミスト
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