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週刊エコノミスト Online 書評

時代劇出演と並行して江戸の言葉や職種を学ぶ=美村里江

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 時代劇の撮影で京都に向かう。新幹線移動中に読んだ『時代劇でござる マゲモン作家ニヨル江戸ノ手引書』(柏田道夫著、春陽堂書店、1800円)。映画「武士の献立」等の脚本家による、江戸時代の解説書だ。

 耳では聞き慣れていた時代劇用語の数々は、現代ではどんなことに相当するのか、とても分かりやすい。早速翌日の撮影時、子役の子に“切り餅二つ(25両の包み×2=50両)”がいくらか尋ねられ、「現代では500万〜1000万円だよ」と教えることができた。

「大岡越前」シリーズ出演経験者として、町奉行業務は今でいう東京都知事、警視総監、地方裁判長、消防総監の兼任。このあたりは知っていたが、その手足である与力や同心については知らないことが多かった。

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