教養・歴史書評

アメリカ 前国連大使のトランプ称賛本、その真意は?=冷泉彰彦

     ニッキー・ヘイリー氏といえば、インド系の女性として常に共和党の次世代リーダーと目される一人だ。移民2世として、保守的な南部サウスカロライナ州の知事に当選。トランプ政権の発足に伴い、閣僚級の扱いを受ける国連大使を務めた。

     任期中のヘイリー氏は、例えばシリアのアサド大統領に対してはEU諸国などと協調して厳しい姿勢を取るなど、アメリカの伝統的な外交を展開する一方で、トランプ大統領の指示が出るとこれには忠実に従っていた。そのヘイリー氏は2018年末に国連大使を突然辞任している。その際には大統領への抗議の辞任であるとか、大統領の無謀な外交に巻き込まれるのを嫌ったのだろうなどと、さまざまな臆測がされていた。

     そのヘイリー氏の自伝「心からの尊敬を込めて、勇気と品格とともにアメリカを守り抜く("With All Due Respect: Defending America with Grit and Grace")」は、発売と同時にアマゾンの「最も売れた本」ランキングで3位をキープするなど話題となっている。

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