世界債務2京円で迎える金利上昇=市岡繁男
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米国の長期金利ピークは約60年ごとにつけており、いずれも戦争や動乱が関係している(図1)。ナポレオン戦争や南北戦争、第一次世界大戦やイラン革命がその要因だ。これに対し、金利底打ちの周期ははっきりしない。金利反転のきっかけも1941年(太平洋戦争)は明らかだが、1824年はよくわからない。
問題は1899年である。19世紀後半は1871年から始まる第2次産業革命の影響で生産力が上昇し、物価も金利も傾向的に低下した(図2)。それが19世紀末から金利が…
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週刊エコノミスト
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