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教養・歴史書評

『ドル・人民元・リブラ 通貨でわかる世界経済』 評者・上川孝夫

著者 中條誠一(中央大学名誉教授) 新潮新書 720円

通貨動向を機軸として錯綜する世界経済を読む

 激動する世界経済を象徴的に示しているのは、マネーの新潮流である。総合商社に勤務した経験を持つ著者は、国際金融の理論が実務や現実と乖離(かいり)していることに警鐘を鳴らし、その溝を埋める仕事に取り組んできたが、本書もそうした立場から、マネーの世界を論じている。

 現在世界では米国のドルが広く使われている。米国はこのドルの「特権」を利用して、放漫な経済運営を行ってきたが、そのツケがいよいよ無視できなくなった。トランプ大統領はそこにメスを入れようとしているが、一連の保護貿易措置は多方面に悪影響をもたらすなど、独善的で的外れなものだ。問題は米国の「過剰消費体質」にある。国際通貨システムの改革とともに、米国の自助努力が欠かせないと指摘する。

残り815文字(全文1182文字)

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