首相の本心は“解散せず禅譲”? 求心力維持に使われる「安倍4選」=高塚保
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令和初の正月を迎えた。日本のビッグイベントは夏の東京五輪・パラリンピックだが、米国ではやはり4年に1度の大統領選の年でもある。二つのビッグイベントはいやが応でも日本の政局に影響してくる。
安倍晋三首相は2019年12月13日、東京都内で行った講演で衆院解散・総選挙について「国民の信を問うべき時が来たと判断すれば、ちゅうちょなく解散の決断をする」と語った。自らの任期中に解散するともしないとも言っていない表現だ。それだけに永田町には疑心暗鬼が広がる。
衆院解散があるとすれば、最も早ければこの1月だろう。通常国会の冒頭に解散するか、事業規模で26兆円という19年度の補正予算案を成立させて1月末に解散し、2月に衆院選が行われるというスケジュールだ。
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週刊エコノミスト
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