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トランプ再選の鍵握る“福音派” 共和党から大統領出す影の勢力=中岡望

福音派の集会で信徒とともに祈るトランプ大統領(右から3人目、フロリダ州マイアミ)(Bloomberg)
福音派の集会で信徒とともに祈るトランプ大統領(右から3人目、フロリダ州マイアミ)(Bloomberg)

 2020年1月3日未明、米軍がイラクのバグダッド空港を空襲し、イラン革命防衛隊のカセム・ソレイマニ司令官を爆殺。米軍に指示を出したトランプ氏は国際社会から非難を浴びた。

 トランプ氏は同日、自身の支持基盤であるキリスト教福音派(エバンジェリカル)がフロリダ州マイアミの教会で開いた大規模集会で演説し、「ソレイマニ司令官が米国人を標的に攻撃をたくらんでいた」と、殺害の正当性を訴えた。

 トランプ氏が福音派を重視するのは、同派が今年11月に控えた大統領選の鍵を握るからだ。福音派とは「キリスト教原理主義者」と呼ばれるプロテスタントの白人を指す。福音派は現在、共和党支持者の29%を占める最大の支持基盤となっている。トランプ政権は、福音派に加え、「財政保守主義」と「減税」を主張する共和党議員団の最大派閥ティーパーティー派の連合の上に出来上がっている。

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