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IT ヤフー・LINE経営統合 決済も配車もECも一手に スーパーアプリ実現なるか=鈴木淳也

笑顔の裏に強い危機感(ZHDL川辺社長=左、LINE出沢社長=右)(Bloomberg)
笑顔の裏に強い危機感(ZHDL川辺社長=左、LINE出沢社長=右)(Bloomberg)

 検索サイト大手ヤフーを傘下に持つZホールディングス(HD)と、チャットアプリ「LINE」を展開するLINEは2019年12月、経営統合で最終合意した。

 ZHDの親会社ソフトバンクと、LINEの親会社である韓国ネイバーが、LINE株式の共同買い付けを行い、同事業を継承する会社を設立、日本国内でインターネット事業を手がけるヤフーとともにZHDの100%子会社とする。旧LINEはソフトバンクとネイバーが半々で株式を持ち合うジョイントベンチャー(JV)となり、ZHDを傘下に置く。JVはソフトバンク側の連結子会社として存在する(図1)。

 複雑な取引だが、重要なのはJVの権利はソフトバンクとネイバーが折半で持つ一方で、ソフトバンク側の傘下に入ることだ。元来、ネイバーはLINEに対して過干渉することなく、純粋に過半数の株を持つだけの企業として存在していた。

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