教養・歴史書評

『石原慎太郎 作家はなぜ政治家になったか』 評者・将基面貴巳

    著者 中島岳志(東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授) NHK出版 1000円

    華麗なる「大きな空虚」に戦後日本の本質を描き出す

     戦後日本は「石原慎太郎的」だ、と文芸評論家・江藤淳はかつて指摘した。つまり、石原慎太郎こそは、戦後日本をある意味で代表する存在だというのだ。1950年代後半以降、常に大衆の注目の的となってきたこの人物を描くことで、本書は「戦後という時代の核」を突き止めようと試みる。

     石原慎太郎は、戦後10年が経過した時代に、芥川賞受賞作『太陽の季節』で颯爽(さっそう)と世に出た小…

    残り938文字(全文1187文字)

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