教養・歴史書評

中国 「食」への熱烈な“信仰”を知る=辻康吾

     以前にも触れたが、私は「アメリカ人は快活だ、フランス人はお洒落(しゃれ)だ」というような安易な民族性論には反対だが、「中国人は食いしん坊だ」というのだけは全面的に賛成だ。それでも「食はわれわれにとって決して飢えを満たすだけのものではなく、言行と溶け合い、礼儀に関わり、信仰にさえ近いものだ」(崔岱遠(さいたいえん)『吃貨辞典』、商務院書館出版、2014年7月)とまで言う「食」への熱烈な信仰告白に仰天した。

     同書は80を超える食品を巡って、そのレシピではなく、特色、故事、来歴、詩文、逸事、習俗を紹介したも…

    残り722文字(全文976文字)

    週刊エコノミスト

    週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
    有料会員になると、続きをお読みいただけます。

    ・会員限定の有料記事が読み放題
    ・1989年からの誌面掲載記事検索
    ・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

    通常価格 月額2,040円(税込)

    週刊エコノミスト最新号のご案内

    週刊エコノミスト最新号

    2月25日号

    契約のルールが変わる 民法改正16 経済活動の規律が一変 4月施行のインパクト ■市川 明代19 インタビュー 潮見佳男 京都大学大学院法学研究科教授 120年ぶり改正の意義 「市民に分かりやすく社会に生きた民法に」第1部 債権法編21 ココが大事1 「契約」が変わる ケース別で解説 改正の重要ポイ [目次を見る]

    デジタル紙面ビューアーで読む

    おすすめ PR

    最新の注目記事

    ザ・マーケット