週刊エコノミスト Online独眼経眼

中国5G需要急伸で日本に恩恵=藻谷俊介

(注)季節調整値 (出所)経済産業省よりスフィンクス・インベストメント・リサーチ作成
(注)季節調整値 (出所)経済産業省よりスフィンクス・インベストメント・リサーチ作成

 実物経済は世界的に悪化、減速が続いている。米国の輸入数量が昨年9~11月の累計で5・2%も減少するなど、これまで筆者が警告してきた「認識されているより厳しい現実」が広がってきた。

 ただそんな中で、中国を含む東アジアを中心に経済統計には改善の兆しも表れ始めており、アップサイドのリスクも考える必要が出てきた。1月15日の米中貿易交渉の「第1段階の合意」は極めて抽象的な内容ではあったものの、社会的インパクトの大きいスマートフォンやパソコンなど、残されていた重要品目への関税増をトランプ米大統領が直前になって回避したことも、短期的なダウンサイド・リスクを減少させている。

残り792文字(全文1076文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事