テクノロジー図解で見る電子デバイスの今

CESで発表が相次いだミニ/マイクロLEDの進化=津村明宏/39 

ソニーのCrystal LEDディスプレイ(InterBee2019にて筆者撮影)
ソニーのCrystal LEDディスプレイ(InterBee2019にて筆者撮影)

 1月7~10日に米ラスベガスで開催された世界最大の技術見本市「CES2020」。ここで注目を集めた展示の一つが、次世代ディスプレー技術として期待されるミニ/マイクロLEDである。家電やデバイスメーカー各社が最新技術を披露した。価格は既存の液晶や有機ELに比べてまだまだ高価になりそうだが、一部は実際に商品化され、年内にも一般消費者が手に取ることができそうだ。

 ミニLED、マイクロLEDとは、発光ダイオード(Light Emitting Diode=LED)のチップサイズを従来よりも極めて小さくしたものを指す。電子機器や照明に使用されるLEDチップのサイズはおおよそ300~350マイクロメートル角だが、一般的にミニLEDは100~200マイクロメートル角、マイクロLEDは数十マイクロメートル角と小さく、面積にするとマイクロLEDチップは汎用(はんよう)…

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