テクノロジー図解で見る電子デバイスの今

パワー半導体で大口径化 需要増大への対応が急務に=津村明宏/40 

インフィニオンのフィラッハ工場。左奥が12㌅工場の完成イメージ(インフィニオンテクノロジーズ提供)
インフィニオンのフィラッハ工場。左奥が12㌅工場の完成イメージ(インフィニオンテクノロジーズ提供)

 2019年時点で世界の半導体市場は約45兆円に上る。発明から70年でこれほど大きな市場を形成するに至ったのは、「大口径化と微細化」という成長の黄金律が存在しているためだ。大口径化とは、半導体の基材であるシリコンウエハーの直径を順次大きくしてきたこと。微細化とは、シリコンウエハー上に形成するチップの線幅を細くし、チップ面積を小さくして、ウエハー1枚から取れるチップ数を増やすことだ。技術を年々進化させ、半導体は1チップに多様な機能を搭載し、生産量を劇的に増やすと同時に製造コストを大幅に低減し、あらゆる電子機器に搭載の幅を広げて社会を大きく変革してきた。

 現在、最先端の半導体チップは、基材のシリコンに直径300ミリメートル(12インチ)のウエハーを用い、回路の線幅を7ナノメートルにまで微細化することに成功しており、年内にはさらに微細な5ナノメートルで製造されたチップも登場する見通しとなっている。

残り3204文字(全文3605文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

10月4日号

新制度スタート! マンション管理必勝法14 動き出した二つの評価制度 住人の意識改革が始まった ■荒木 涼子/白鳥 達哉18 よく分かる「評価制度」 高得点獲得のポイント ■荒木 涼子20 国の制度もスタート 自治体が優良管理を「認定」 ■白鳥 達哉23 迫る「第三の老い」 ここまで深刻な管理員不足 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事