新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

週刊エコノミスト Online 学者が斬る・視点争点

在職老齢年金制度は廃止せよ=塚崎公義

(出所)厚生労働省の資料より編集部作成
(出所)厚生労働省の資料より編集部作成

70歳まで働く意欲を削ぐな

「在職老齢年金」という制度がある。公的年金を受給できる人が、働いて高い収入を得ると、受け取る年金が減額されるという制度である。大ざっぱに言えば、給料と年金の合計が65歳未満の人は月額28万円、65歳以上の人は月額47万円を超えると、超えた分の半分だけ年金がカットされる。年金の原資に限りがあるため、給料の高い人には我慢してもらおうという趣旨なのであろうが、この制度は問題が多い。

 なお、本稿でいう年金とは「老齢厚生年金」(公的年金の2階部分)を指しており、1階部分の「老齢基礎年金」はカットされない。したがって、自営業者などには関係のない制度となる。

残り1749文字(全文2037文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事