教養・歴史書評

『女たちのシベリア抑留』『会社は誰のものか』『ほんのちょっと当事者』『五輪スタジアム』

『女たちのシベリア抑留』 小柳ちひろ著 文藝春秋 1700円

 終戦後に日本の軍人らが旧ソ連に多数連行された「シベリア抑留」。女性の捕虜も存在したという衝撃の事実を発掘したNHKのドキュメンタリー番組担当ディレクターによる詳細な記録。従軍看護婦らが過酷なシベリアの気候の下、非道なソ連兵に虐げられ続け、10年以上抑留を強いられた人も。帰国できた後も社会から必ずしも優しい扱いを受けられたわけではなく、自らの経験を封印した人も多かったという。戦争の理不尽さにやるせなくなる。(W)

残り719文字(全文957文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事