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独州首相選で右翼政党と結託  「戦後最悪」政界に深い傷痕=熊谷徹

激震は止まらない(辞意を表明したクランプカレンバウアー党首)(Bloomberg)
激震は止まらない(辞意を表明したクランプカレンバウアー党首)(Bloomberg)

 2月5日に旧東独テューリンゲン州議会で行われた首相選で、保守中道・自由民主党(FDP)の議員が右翼政党・ドイツのための選択肢(AfD)の票を借りて首相に当選。この国の中央政界をも揺るがす激震となった。ネオナチに近い議員を抱える政党が、「キングメーカー」になったのは、戦後初めて。2月10日にはメルケル首相の後継者と目されていた、キリスト教民主同盟(CDU)のクランプカレンバウアー党首も辞意を表明するなど、政局の混乱が続く。

 ドイツの日刊紙『フランクフルター・アルゲマイネ(FAZ)』は、2月6日付紙面で「AfDの狙いは、社会民主党(SPD)、左派党、緑の党から成る連立政権(赤・赤・緑政権)を崩壊させ、左派党のラメロウ首相を追い落とすことだった。AfD議員団はそのために自党の候補者ではなく、FDP議員のケメリヒ氏に全票を投じた。CDU議員団も赤・赤・緑政権に反対してケメリヒ氏に票を与えた。この結果、ケメリヒ氏の票数はラ…

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