投資・運用資産作りの新常識

若い人ほどリスクを取れる理由=正岡利之/9

(出所)三菱UFJ信託銀行
(出所)三菱UFJ信託銀行

「若い人ほど投資リスクを取れる」と言われる。年齢が若いほど「長期間の投資」になるので「リスクを取れる」と、期間と結びつけて考えられることが多い。

 しかし、理由はそれだけではない。金融資産の特徴は「将来、キャッシュフローをもたらす」ことだ。実は、我々が仕事をすることで収入を得ることも、その観点では、金融資産と似ている。

 そこで、自分自身を資産として見立てることができ、これを「人的資本」と呼ぶ。ポイントは、自分自身の全資産を考えるときに、「金融資産」と「人的資本」の合算で見ることだ。若いほど一般的にはこれから仕事をして収入を得る期間が長いと考えられるので、そこから得られるキャッシュも多いと想定される。

残り718文字(全文1021文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

10月3日号

金利ある世界18 長期金利の居場所の探り合い 10年国債が主役に復活する日■稲留克俊21 絶えざる資産インフレとデフレ■水野和夫22 ドル・円 米金利上昇で景気失速、金利低下 1ドル=130円の円高を目指す■吉田恒24 日本株 企業に生じた「インフレ利得」 「マイナス金利」が追い風に ■黒瀬 浩一2 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事