教養・歴史不動産コンサル長嶋修の一棟両断

自宅マンションでも集団感染/37

 世界は新型コロナウイルスの話題一色だ。私たちにできることは手洗いやうがいの励行、マスクの着用。あとは不要不急の外出を控えることくらいだが、ここでは自宅マンションでも集団感染する可能性に言及したい。

 2003年に流行したSARS(重症急性呼吸器症候群)では香港のマンション「アモイガーデン」で集団感染が発生した。213人のSARS感染が疑われる入院患者が出たが、そのうち107人は同じ棟で、かつ各階の7号室・8号室に住む住民だった。各階は排水管が垂直につながっていた。

 トイレやキッチン、洗面台、バスルームには排水トラップが設置されており、下水からの臭気や虫などの侵入を防いでいる。しかし長期間不在にすると、排水トラップ内の封水が蒸発してしまい、排水口経由で下水から臭気や虫などが侵入することがある。実際、同マンションでは、トイレの悪臭による苦情が多く寄せられていた。

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