新型コロナショック(2) 日本株 株価1万5000円台も=菊池真
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2月半ば過ぎから世界的に株式市場の下落が顕著になっている。日本株も例外ではない。新型コロナウイルス感染拡大が背景とされているが、日本株の場合、背景というよりもきっかけであり、ウイルス問題前にすでに大幅下落の要素があった。
日本株の動きを振り返ると、昨年8月は業績懸念や米中貿易戦争激化懸念で、日経平均株価は2万1000円以下での推移だった。9月から上昇基調となり、12月には2万4000円台に達した。上昇の背景は「米中摩擦の緊張緩和や中国政府による景気対策などにより中国経済は底入れし、日本企業の業績は2020年度にV字型回復する」ということだった。
しかし今年になって発表された19年10~12月期業績は低迷が続き、来期の業績回復を示唆する内容ではなかったうえ、同10~12月期国内総生産(GDP)は年率6・3%減と予想外の弱い数字だった。
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週刊エコノミスト
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