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教養・歴史書評

派手だが中身はなし…… そんな男が一気に飛躍!=美村里江

×月×日

 きっちりしているようで安っぽい。題名とカバーデザインがマッチしていた『御社のチャラ男』(絲山秋子著、講談社、1800円)。舞台はどこにでもありそうな小規模食品会社「ジョルジュ」の社員たちの物語。オムニバス形式で、徐々に会社の内情と社員の素性が明らかになっていく。

 Aさんから見たBさんと、Bさん本人の内心は違うし、CさんからはAさんもBさんも同じ人種に見えている。複数の人間の外と中の違いを少しずつ理解していくことで、社員たちに好感を抱いていった。

 しかし「チャラ男」こと三芳道造部長の人物像評は、誰からも一定である。ドラマなどでよくいう「キャラ立ち」をしていて、外見を含むいいところもいくつかあるが、基本は安っぽく派手で中身がない。

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