資源価格の下落に直面する豪州=市岡繁男
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中国の高度成長は2001年末のWTO(世界貿易機関)加盟で始まり、上海株は02年から07年10月にかけて約4倍に上昇した。その過程で非鉄の国際価格も約6倍に急騰したが、それと同時に豪ドルも買われたことは要注目だ(図1)。
豪州では輸出総額の3割が鉱石類なので、豪ドルもその市況高騰の恩恵を享受したのだ。ちなみに豪州の輸出品は1位が鉄鉱石、2位は石炭、3位は天然ガスだが、その多くは中国向けで、同国の対中輸出依存度は33%もある。豪州は1991年から現…
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週刊エコノミスト
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