年度末の新居引き渡しは要注意/41
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春は引っ越しのシーズン。4月に新居の引き渡しを控えている人も多いだろうが、引き渡しの際には、この時期特有の注意点がある。年度末は「雑な工事」が頻発するのだ。子供の春休みに合わせて引っ越したいなど、購入者側の希望と、会社の決算上の都合上どうしても年度末までに引き渡したいという業者側の理由が重なり、職人不足や現場監督の管理不足、メーカーの納品遅れなどが発生して工期が逼迫(ひっぱく)するためだ。見落としや施工ミスが発生する確率が高くなる。
引き渡し数週間前になると「内覧会」(お披露目会)の案内が届く。昨今の新築住宅の購入は、マンションも一戸建ても現物を見ないで購入するいわゆる「青田買い」が主流になっている。つまり内覧会は、完成した現物を契約者が初めて確認する機会になるわけだが、そこには「契約者による最終確認」という意味合いが含まれており「建物を確認した旨の書類」に署名することになる。
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週刊エコノミスト
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