新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

国際・政治 ワールドウオッチ

ミャンマー 「タナカ」を無形文化遺産に=斉藤真美

ヤンゴンの小学校では、多くの子どもがタナカをほおや鼻に塗っている=2019年12月 筆者撮影
ヤンゴンの小学校では、多くの子どもがタナカをほおや鼻に塗っている=2019年12月 筆者撮影

 ミャンマー政府は3月、1000年以上前から愛用されてきた植物由来の白粉「タナカ」について、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産登録を申請した。タナカはミカン科の植物で、木片や根を少量の水を加えてすり潰し、ペースト状にして肌に塗り、太陽の紫外線、虫さされなどから身を守る。都市化が進む最大都市ヤンゴンでも、ほおや額に白い粉を塗った女性や子どもをよく見かける。

 ところが近年、美容の効果をうたい、タイなど近隣国の企業がタナカを使った化粧品を商品化。政府は「タナカを使う文化を模倣する国がある」とけん制、「本家本元」をアピールするため無形文化遺産登録に名乗りを上げた格好だ。ヤンゴン在住の30代女性は、3人の子どもに毎日タナカを塗るが、「ユネスコに認められれば国の誇り」と話す。

残り170文字(全文512文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事