南アフリカ 都市封鎖で格差問題が顕在化=戸田祐輔
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ロックダウン(都市封鎖)は南アフリカにも及んでいる。南アフリカの医療機関は「国公立病院」と「私立医療機関」の二つに分かれており、大都市の私立医療機関の医療水準は日本に比肩し得る高いレベルにある。一方で、公立医療機関は誰でも受診可能であるが、一部病院では常に人手不足・医療機器(備品)不足の状態で、医療機関にも格差があるようだ。
また国内の総病床数の3割を私立病院が有しているが、国民の84%が無保険であるために利用できず、わずか16%の有保険者が占有する。無保険者の人口10万人当たりの公立の病床数は154床である一方で、有保険者の人口10万人当たりの私立の病床数は357床と明らかな差がある。
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週刊エコノミスト
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