新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

国際・政治 チャイナウオッチ 中国視窓

マスク素材の価格が急騰 日本製部品頼みの生産あだ=岩下祐一

中国は世界最大のマスク生産国だが……(Bloomberg)
中国は世界最大のマスク生産国だが……(Bloomberg)

 新型コロナウイルスの流行に伴うマスク需要の急拡大で、フィルター性能が高く、マスクや防護服などに使われる素材「メルトブロー不織布」が一時、中国で深刻な供給不足に陥った。日本製部品に頼った生産体制があだとなって増産が遅れ、価格が暴騰した。

 中国は世界最大のマスク生産国で、2019年の生産量は世界の約半分を占める50億枚に上った。それでも新型コロナへの警戒感が強まった春節(旧正月)連休前後にはマスクが店頭から消えた。

 産業界の動きは早かった。連休中からアパレルや自動車といった異業種が相次いで生産に参入。2月末には1日当たりの生産規模が従来比5倍の1億枚強になった。ところが今度は、素材のメルトブロー不織布が供給不足に陥る。2月末の価格は1月の15倍に高騰し、マスク生産の一部が滞った。

残り958文字(全文1301文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事