【週刊エコノミスト創刊100年キャンペーン実施中】いまなら週刊エコノミストオンラインをお申し込みから3カ月間無料でお読みいただけます!

教養・歴史鎌田浩毅の役に立つ地学

「枯渇しない」石油のナゾ 採掘技術の進歩で増える「埋蔵量」/4

(出所)鎌田浩毅著『資源がわかればエネルギー問題が見える(PHP新書)より
(出所)鎌田浩毅著『資源がわかればエネルギー問題が見える(PHP新書)より

 温室効果ガスを排出する石油の使用が世界的に一向に減少しない。地球上の埋蔵量は有限のはずだが、石油は「あと40年以上」枯渇しないと言われ続けている。今回はその不思議を解き明かし、将来いつまで使えるのかを考えてみよう。

 地下3~5キロの地層にたまる石油は、過去の生物遺骸が変化したものである。数億年前の有機物が地中に埋もれてから何千万年の時とともに変成し、炭素と水素を含む化石燃料となった。海底や湖底に堆積(たいせき)した大量の微生物が長い間に分解・変質して原油となり、地層中を非常にゆっくり移動する。それが大量にたまった場所が油田である。すなわち特殊な地質構造をもつ場所だけから生産されるのだ。

 こうした油田を見つけるには、地層の歴史と動きを明らかにする地質学が重要になる。そのため油田の発見探査には地質学者が関わり、掘削や生産を担当するエンジニアと協力し油田開発を行う。そもそも地下に埋もれている石油は、すべてが採掘できるとは限らない。そこで、ある油田に存在する原油の全量を示す「原始埋蔵量」と、その中から採掘できる「可採埋蔵量」とを分けて考える(図)。後者はコストの面から採算が成り立つ限界…

残り689文字(全文1186文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら3ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月6日号

狭まる包囲網 税務調査 富裕層、暗号資産、リベート……14 国税が示す相続財産評価 “伝家の宝刀”の3基準 ■加藤 結花17 狙われる富裕層 海外口座情報は190万件超 円安で多額の為替差益に注意 ■高鳥 拓也20 海外財産 「3調書」が国税の捕捉の武器 富裕層を狙い提出義務者拡大 ■多田 恭章23 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事