安保理由に調達先規制 電力システム機器でも=川上直
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ワシントンDCは、いまだ外出禁止令が解除されていない。ワシントンに隣接し、筆者を含めて多くの日本人駐在員が居住するメリーランド州やバージニア州でも、一部経済活動再開の動きが見られるものの、外出は生活必需品の買い出しや自宅周辺の散歩などに事実上限られている。
新型コロナウイルスは米国の日常風景をも一変させてしまった。当地のスーパーマーケットでは、店員と買い物客がにこやかに会話をすることが通常だし、見知らぬ客同士でも目が合えば笑顔で応え、立ち話をすることも多い。
しかし、最近は皆、黙々と買い物をし、目が合って笑顔が返ってくることもなくなった。それどころか、筆者がアジア人だからだろうか、露骨に避けられたことも一度や二度ではない。米国社会の分断が叫ばれて久しいが、コロナウイルスの脅威によって、日常生活レベルでも「分断」が進む。
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週刊エコノミスト
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