知名度上げた西村大臣 総裁選のリングに立つか
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新型コロナウイルス感染拡大を受けた緊急事態宣言が5月25日に全面解除され、一番ホッとしているのは、コロナ対策担当相として最前線に立ち続けた西村康稔経済再生担当相=写真=だろう。当初のコロナ対策は加藤勝信厚生労働相が担当したが、官僚的な安全運転に終始。菅義偉官房長官も積極的でなかったことから、業を煮やした安倍晋三首相が白羽の矢を立てたのが西村氏だった。
当初は、営業自粛をめぐって老獪(ろうかい)な小池百合子東京都知事に手玉に取られたこともあったが、後半には吉村洋文大阪府知事の噛(か)みつきに効果的な“カウンターパンチ”を繰り出し、東大ボクシング部出身らしい反射神経を見せた。経産官僚時代の先輩の今井尚哉首相補佐官らとの連携もつつがなくこなし、連日の記者会見で知名度も上がった。
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