3月危機を救ったFRBマネー=市岡繁男
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2月下旬以降の金融市場は、米国株とドル・円の動きで次の局面に分類される。最初は2月20日~3月9日の局面で、株価下落に伴ってドル・円は110円台から102円台に急落する。過去の米国株暴落時は、本邦投資家の外国証券売却で円高・ドル安になるのが常であり、今回も同じだった。
だが3月10~23日の局面は従来とは異なり、株価が急落する中で為替は102円台から111円台に進む。これは外銀のドル貸し渋りに直面した邦銀などが、為替市場でコストがかさむ円売り・ドル買い…
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週刊エコノミスト
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