地下駐車場 車の水没は自己責任/49
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水は高いところから低いところへと流れる。5月16日には宮崎県えびの市で、12時間降水量が200ミリを超え、半日でひと月分以上の雨量となった。こうした大雨が都市部に来た時、気をつけたいのがマンションの「機械式地下駐車場」だ。
マンションには排水ポンプが設置されているが、大量の雨水が一気に流れ込むことは想定していない。ゲリラ豪雨で排水処理能力を超えると、処理しきれなかった水によって、公共下水が満水で処理不能となり、猛烈な勢いで地下駐車場に流れ込む。水量次第では車が水没するケースも多い。
水没した車はほとんどの場合、廃車にするしかない。その負担は、個人で加入する車両保険の補償が頼みの綱。駐車場の設計や排水計画の欠陥など明らかな過失がない限り、売り主に責任を問えない。
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週刊エコノミスト
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