電気室の浸水が招く高層難民/50
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マンションの「電気室」は地下にある場合が多い。しかし地下空間は水害に弱く、停電のリスクが飛躍的に高くなる。
昨年10月の台風19号で被害を受けたJR・東急の武蔵小杉駅(川崎市中原区)周辺のタワーマンションは、地下の電気室が水没し停電した。エレベーターが止まり、復旧するまでの間、住人たちは非常階段を利用せざるを得ず、数十階を上り下りする苦痛を強いられた。
さらに給水に用いるポンプも動かなくなったために断水となり、トイレが使用禁止となったマンションもあった。復旧には数日を要したため、住人たちはその間日常の生活ができなかった。タワーマンションの停電リスクの大きさが浮き彫りとなったのである。
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週刊エコノミスト
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