週刊エコノミスト Online闘論席

古賀茂明の闘論席

撮影 中村琢磨
撮影 中村琢磨

 急速に盛り上がった9月入学の議論が一気にしぼんだ。

 長期休業からようやく開校にこぎつけた全国の学校だが、第2波が来れば、詰め込みで全課程を終わらせるのは至難の業となる。

 現役高校生から9月入学という声が集まり、現場をあずかる都道府県知事からも賛同の声が上がった。

 入学時期が4月か9月かに正解はない。左側通行・右側通行と同じだ。ただ、グローバリゼーションは止まらない。「世界の中の日本」という視点で見れば、子どもたちが国際的に活躍するために、夏から秋の入学に切り替えた方が良いことは明白だ。

 留学する学生にとっては、現行のままだと海外と入学・卒業の時期がずれ、行くにも帰るにも都合が悪い。ずれをなくせば、トップ層は東大かハーバード大か、自由な選択が容易になる。留学生受け入れでも同じだ。

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