空港で防護服の乗客も コロナ禍での米赴任記=吉村亮太
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このたび、ワシントンDCへ着任した。異動発令は4月1日付だったが、新型コロナウイルスの影響で遅れ、5月16日にようやく日本出発にこぎつけた。筆者の勤務先は3月初頭から在宅勤務に移行しており、しばらく遠出をしていなかったこともあり、2001年の同時多発テロ直後に米国出張した時以上の緊張感があった。通常は空港までは電車を利用する。しかし、当地で入手しにくいマスクや、不測の事態に備えた大量の衣類などでトランクの数が増えてしまい、今回はタクシーを利用した。土曜日の昼過ぎというのに成田空港へ向かう高速道路はガラガラだった。
空港が開店休業状態であることは予想していたが、到着ロビーの車寄せは人っ子ひとりおらず、想像以上の状況だった。普段、混雑している所が閑散としていると調子は狂うが、チェックインも出国手続きも待ち時間ゼロというのはストレスが無い。ターミナルビル内の店舗もほとんどが休業で、少し時間を持て余した。搭乗率は低かったが、機内サービスはいつも通りで、快適な空の旅となった。
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