インタビュー 坂井辰史 みずほフィナンシャルグループ社長 「融資契約の電子化は8000社になった」
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移動や人との接触を制限するコロナ危機は、金融界に大変革を迫っている。みずほフィナンシャルグループの坂井辰史社長に対応を聞いた。
(聞き手=浜條元保・編集部)
── 新型コロナウイルスの感染拡大で、幅広い業種に影響が出ているのではないか。
■融資の申込件数は、足元でコミットメントライン(融資枠)を含めて17兆円に達している。内訳は海外の大企業が4兆円、国内の大企業11兆円、国内の中堅・中小企業が2兆円弱だ。海外の大企業は3月に融資申し込みがすごい勢いで増えたが、4月に入り落ち着いている。国内の大企業は4月に入って一気に増えた。業種にもよるが、総じて備えはできている。問題は中堅・中小企業。週次で約1000件の融資の申し込みがあり、足元でも変わらない。飲食や小売り、観光・レジャー関連企業に負荷がかかっている。
── リーマン・ショックとの違いは何か。
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週刊エコノミスト
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