新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

資源・エネルギー 鎌田浩毅の役に立つ地学

エルニーニョ&ラニーニャ現象(下) 農業、インフラなどに甚大被害/8 

 地球規模で起きる気候変動にエルニーニョ現象とラニーニャ現象が知られている。いずれも3~5年おきに発生し1年以上継続することもある。現在、気象庁は南米ペルー沖の「エルニーニョ監視海域」で海面水温を記録しており、これが基準値と比べて6カ月以上続けて0・5度以上となった場合を「エルニーニョ現象」、また0・5度以下となった場合を「ラニーニャ現象」とそれぞれ定義している。

 図は1950年以降の両現象の発生期間と基準値との温度差を示すが、特に1997年の影響が顕著だった。日本でも冷夏による農業被害が発生し、全世界の経済的被害は340億ドル(約3兆6000億円)に達したと世界気象機関(WMO)は報告している。

残り809文字(全文1111文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

11月26日号

データセンター、半導体、脱炭素 電力インフラ大投資18 ルポ “データセンター銀座”千葉・印西 「発熱し続ける巨大な箱」林立■中西拓司21 インタビュー 江崎浩 東京大学大学院情報理工学系研究科教授、日本データセンター協会副理事長 データセンターの電源確保「北海道、九州への分散のため地産地消の再エネ [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事