エルニーニョ&ラニーニャ現象(下) 農業、インフラなどに甚大被害/8
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地球規模で起きる気候変動にエルニーニョ現象とラニーニャ現象が知られている。いずれも3~5年おきに発生し1年以上継続することもある。現在、気象庁は南米ペルー沖の「エルニーニョ監視海域」で海面水温を記録しており、これが基準値と比べて6カ月以上続けて0・5度以上となった場合を「エルニーニョ現象」、また0・5度以下となった場合を「ラニーニャ現象」とそれぞれ定義している。
図は1950年以降の両現象の発生期間と基準値との温度差を示すが、特に1997年の影響が顕著だった。日本でも冷夏による農業被害が発生し、全世界の経済的被害は340億ドル(約3兆6000億円)に達したと世界気象機関(WMO)は報告している。
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週刊エコノミスト
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