台風のメカニズム 温暖化で巨大化する可能性/9

毎年のようにやってくる台風だが、近年は災害の規模が大きくなっている。場所によってハリケーンやサイクロンと呼び名が異なるが、いずれも熱帯低気圧の成長という同じメカニズムで起きる。これらが地球温暖化と関連するのかが話題となっているが、決着はついていない。
地上を吹く風はすべて大気中の気圧の差があるところで生じる。地域ごとの空気の温度に差がある時に、気圧の差が生じる。地面に太陽の光が当たり空気を暖めると、空気が膨張し軽くなって上昇する。すると地上近くでは空気が少なくなるため気圧は低くなる。気圧の差が大きい地域の間で強い風が吹く。
この気圧の差が「低気圧」と「高気圧」となる。いずれも基準となる決まった数字があるのではなく、周囲と比べて相対的に表示される。
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週刊エコノミスト
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