地球で生命が生きられるワケ 豊かな水が保たれた「偶然」/10
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地球は「生命の星」と呼ばれ、多種類の生物が生息している。これは厳しい環境の宇宙空間では極めてまれなことで、生命の維持に必要な安定した環境があったからだ。
宇宙の中で生命が生きられる場所を、「生命居住可能領域」(ハビタブルゾーン)と呼ぶ。実は、生命にとって最も重要な物質は、熱しにくく冷めにくい水の存在である。地球は表面の7割を海が占めるが、ここに蓄えられた大量の水が地球環境を安定に保つ鍵となった。
太陽系の中でも、地球は特異的に水が豊富な「水惑星」である。約46億年前に地球が誕生して以来、さまざまな偶然が重なって、現在まで液体の水が保持されてきたのだ。
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週刊エコノミスト
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