新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

国際・政治 ワールドウオッチ

インド 国境問題「雪解け」ムードが一転=中島敬二

国境問題は互いの国益を損なう (Bloomberg)
国境問題は互いの国益を損なう (Bloomberg)

 インドと中国の国境地帯で6月16日、両国の軍隊が衝突し、インド軍20人が死亡した。両国外相は電話会議で「国境地域の平和を守る」ことで一致した。

 衝突は、国境問題解決に進展が見られた矢先の出来事だった。5月9日、国境では両軍がパトロール中、突発的に衝突し、同月26日、両国政府は軍備を指示、緊張感が高まったが、6月7日に「国境地域の平和と平穏を確保」との合意に達し、紛争問題は収束に向かう、との見方が強まっていた。

 中印関係が良好だった時期もあった。1949年に中国で共産党政権が樹立すると、54年にはネルー首相と周恩来首相が「インドと中国は兄弟」とし、領土主権の尊重、相互不可侵、内政不干渉、平等互恵、平和共存など「平和5原則」を掲げた。

残り207文字(全文527文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事