住宅ローン誕生とマンションブーム/55
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日本で初めての共同住宅は1926年に造られた「同潤会アパート」である。木造住宅が主流だった当時、23年の関東大震災によって、実に約29万3000棟にのぼる家屋が全壊・全焼し、多くの人々が住まいを失った。
その経緯を受け、国は財団法人同潤会を設立。耐震性・耐火性に優れた鉄筋コンクリート造(RC造)の集合住宅の供給を開始した。これが近代的な集合住宅が日本で普及するきっかけと言われる。
民間が分譲する日本初のマンションは56年に竣工した、総戸数28戸の「四谷コーポラス」(売り主・日本信販)。分譲価格は3LDKで約230万円だった。
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週刊エコノミスト
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