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週刊エコノミスト Online 闘論席

片山杜秀の闘論席

Bloomberg
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 民主主義は終わりつつあるのではないだろうか。

 民主主義の前提は、判断力に富む有権者の存在だ。どの政治家を選べば、よりよい未来が開けるか。選挙で間違えないかどうかは、教育にかかっている。高学歴者が増えれば増えるほど、社会の判断力は豊かになる。それから大切なのはマスコミ。教養ある人々でも、与えられた情報がインチキなら、判断を間違う。民主主義は教育とマスコミが機能していれば盤石だ。

 だが、この前提が崩れてきている。経済も科学技術もひたすら複雑になり、専門家ですら追いつかない。専門家が専門領域にすら対処できないのに、複数の領域を政治が総合的に判断し、その判断の正誤を有権者が裁定することなど、できるわけがない。

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