新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

週刊エコノミスト Online ワシントンDC

ロシア疑惑の被告恩赦 大統領に従う利点見せつけ=古本陽荘

いったんは有罪となったストーン氏だが(今年2月)(Bloomberg)
いったんは有罪となったストーン氏だが(今年2月)(Bloomberg)

 米国の大統領は「世界で最も強い権限を持つ」と言われることもあるが、実際には三権分立、連邦政府と地方政府との分権などにより、国内的には大統領権限はかなり制約があるという見方もある。その米国のトランプ大統領が司法権限を踏みにじる暴挙に出た。

 ロシアが2016年米大統領選に介入した「ロシア疑惑」を巡り議会への虚偽証言などの罪で実刑が確定し、収監予定だった盟友の政治コンサルタント、ロジャー・ストーン被告(67)=禁錮3年4月=を恩赦すると発表したのだ。「極めて不公平な扱いを受けてきたため」との理由で、捜査や刑事裁判などのすべてを否定した。

 この捜査を指揮していたモラー特別検察官(当時)は直後に『ワシントン・ポスト』(7月12日付)に寄稿。恩赦されてもストーン被告が、刑事事件で有罪判決を受けた被告であることに変わりはなく、ロシア疑惑の捜査は「最も重要度が高い」ものだったと捜査の正当性を強調した。

残り885文字(全文1284文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事