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週刊エコノミスト Online 東奔政走

強硬貫く米国に“融和”掲げる中国 はざまで身動き取れぬ日本=及川正也

コロナ後の世界秩序を巡る米中の攻防が激しさを増している(2019年6月28日に大阪府で開かれたG20サミットで)(Bloomberg)
コロナ後の世界秩序を巡る米中の攻防が激しさを増している(2019年6月28日に大阪府で開かれたG20サミットで)(Bloomberg)

「コロナ後」の世界秩序をどう構築するか。その主導権争いを巡って米国と中国の攻防が激しさを増している。強硬策を貫く米国に対し、際立つのが中国の融和策だ。

「大国の振る舞い」

「米中の軌道を元に戻し、長期的に健全で確固たる進展を遂げるにはどうすればいいのだろうか」

 7月9日、北京で開催された米中シンクタンク・メディアフォーラムで、中国の王毅外相はビデオを通じ、米中関係について包括的な演説を行った。日ごろトランプ米政権に手厳しい王氏が融和的に呼びかけたと話題になった。日本ではほとんど報じられていないので、発言を簡単に紹介したい。

 王氏は米国との関係改善について「互いのシステムの違いを前提とする平和的共存の道を模索する」とし、次の3点を提言した。

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