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国際・政治 東奔政走

「希望の党」の後遺症なお 再結集の軸巡る野党の苦闘=人羅格

立憲民主党の枝野幸男代表(中央右)と国民民主党の玉木雄一郎代表(同左)は野党結集の必要性では一致するが……(国会内で2019年12月17日)
立憲民主党の枝野幸男代表(中央右)と国民民主党の玉木雄一郎代表(同左)は野党結集の必要性では一致するが……(国会内で2019年12月17日)

 異色のドキュメンタリー映画で話題を呼んだ「なぜ君は総理大臣になれないのか」は、野党の視点から政治を振り返る意味でも興味深かった。主役、小川淳也衆院議員を取り巻く環境の激しい変化が、近年の「野党の混迷」をそのまま投影していたためだ。

「なぜ君」が映した混迷

 小川氏はキャリア官僚(総務省)OB。現在は無所属で、衆院会派は立憲民主党・無所属フォーラムに所属する。

 青雲の志を抱き政界に身を投じたが旧民主党による政権交代の絶頂と、野党転落の悲哀を味わう。やがて離合集散の波が襲い、3年前の「希望の党」への参加を巡り、有権者に対応を説明しづらいような選挙戦を余儀なくされる。

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