国際・政治東奔政走

安倍1強が後世に残す「官僚劣化」 陸上イージス撤回は防衛省の自滅=平田崇浩

    陸上イージス導入決定時の防衛相だった小野寺五典氏(右)からの質問を聞く河野太郎防衛相(国会内で7月8日)
    陸上イージス導入決定時の防衛相だった小野寺五典氏(右)からの質問を聞く河野太郎防衛相(国会内で7月8日)

    「安倍1強」の長期政権は「官邸主導」による効率の良い政策決定と迅速な実行力を売りにしてきたのではなかったか。新型コロナウイルスの襲来という国家緊急事態にあらわになったのは、官邸の顔色をうかがうばかりで有効に機能しない官僚組織の「劣化」だ。

     コロナ禍が日本経済と国民生活をむしばみ始めてから半年になる。「アベノマスク」に象徴されるように、国民が必要とする支援が最も必要なときに届かない。

     東京を中心に感染拡大が続く中、ウイルスと闘う最前線の医療現場は一息つける状況になく、第2波に立ち向かおうにも病院の経営難が追い打ちをかける。豪雨災害の季節に突入し、誰もが心配していた避難所の感染リスクが現実のものとなって立ちはだかる。

    残り1796文字(全文2106文字)

    週刊エコノミスト

    週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
    有料会員になると、続きをお読みいただけます。

    ・会員限定の有料記事が読み放題
    ・1989年からの誌面掲載記事検索
    ・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

    通常価格 月額2,040円(税込)

    週刊エコノミスト最新号のご案内

    週刊エコノミスト最新号

    8月11・18日合併号

    2020年後半 日本・世界経済大展望第1部16 「沈没」する自動車大国 苦境・群馬が暗示する近未来 ■神崎 修一/柳沢 亮/加藤 結花19 「トヨタ超え」テスラ、三つの理由 ■中西 孝樹20 コロナワクチン開発 「実用化まで1年半」でも野心的 ■近内 健22 米大統領選 3項目でバイデン氏が優勢 ■ [目次を見る]

    デジタル紙面ビューアーで読む

    おすすめ情報

    最新の注目記事

    ザ・マーケット