コロナが変える中東和平 自国対応専念で撤収加速の米 宿敵サウジ・イランは接近か=玉木直季
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今年5月7日、米『ウォール・ストリート・ジャーナル』で、米国がサウジアラビアに配備した地対空ミサイル「パトリオット」からバッテリーを取り去るというニュースが細々と報じられた。この小さな記事が意味することはとても大きい。というのは、新型コロナウイルス対応に追われる米国が、中東関与からの脱却を加速させる動きととらえられるからだ。
コロナは中東情勢に多角的に影響を及ぼしている。コロナによって中東が向かう先はどう変わるのだろうか。
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週刊エコノミスト
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