教養・歴史書評

今も爪痕残す優生思想 拉致された子が自ら執筆=荻上チキ

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     2020年7月。著名アーティストがツイッターに、「お化け遺伝子を持つ人たちの配偶者はもう国家プロジェクトとして国が専門家を集めて選定するべき」と投稿し、炎上していた。本人は「冗談」だと弁明していたが、この投稿が行われた直後、ALS(筋萎縮性側索硬化症)当事者の嘱託殺人が大きく取り上げられたこともあり、「優生思想そのものだ」という批判が相次いでいた。

     ナチスドイツが、ユダヤ人等の大量虐殺を行ったことは広く知られている。障害者への「安楽死プログラム」、同性愛者迫害なども、聞いたことがあるだろう。「優秀なアーリア人」の血を残すため不要とされた命を選別するわけだが、逆にナチスドイツが、優秀な遺伝子を持つ子を「生産」するために行ったさまざまな政策については、まだまだ多くの人が学ばなくてはならないようだ。

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