沢田HDへのTOB期間 延長を繰り返す「異例」
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東証ジャスダック上場の沢田ホールディングス(HD)に対する株式公開買い付け(TOB)で、買い付け期間が延長に延長を繰り返す異例の事態になっている。投資ファンドのメタキャピタル(東京)が今年2月、TOBを開始し、当初の買い付け期間は20日間の予定だったが、12回にわたって延長。現在は8月26日までの126日間となり、ユニゾHDに対する米フォートレス・インベストメント・グループのTOBの買い付け期間(140日間)を上回りそうな勢いだ。
沢田HDはエイチ・アイ・エス会長兼社長の沢田秀雄氏=写真=が会長を務め、モンゴルのハーン銀行が主要な子会社。メタキャピタルは元ソニー社長の出井伸之氏や元財務省理財局次長の小手川大助氏らが取締役を務める。TOBがつまずいたのはハーン銀行の扱いで、メタキャピタル側は当初、モンゴル中央銀行の事前承認は不要と判断していたが、モンゴル中銀から待ったがかかり、書類提出などに追われた結果、買い付け期間の延長を…
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週刊エコノミスト
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