「個人」を変えるDXが生き残る=立本博文
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マーケティングに劇的な効果
「DX」(デジタル技術の浸透が、生活や産業などのあらゆる分野をより良い方向に変化させるという概念)時代の事業戦略を考える上では、データが重要な資源であるということを、本連載で説明してきた。
ただし、データを蓄積したり、データを流通させたりするだけでは、大きなもうけにはつながらない。現状は、多くの企業で、データから得られる収益の図を描くことができずに悩んでいる。
データ資源を使ってビジネスを収益化する道筋は、業界ごとに大きく異なる。まず、BtoB(法人向け取引)とBtoC(消費者向け取引)の二つで分けることができ、BtoB業界はいまだにどのような技術を用いて収益化するのかを模索している段階である。一方、BtoC業界では、データをマネタイズする定番の技術が決まってきているように見える。
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週刊エコノミスト
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