資産バブルの再来が現実味増す/62
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安倍晋三首相が8月28日に辞任を表明し、世間の話題は後任が誰になるかで持ちきりだ。さらに、辞任によって景気や株価などがどう変わるかが注目されている。
しかし、結論を言ってしまえば何も変わらないだろう。日銀はすでに未曽有の資産を積み上げており、現在の株価や不動産などの資産価格は、金融緩和に支えられている。正確に言えば「変えられない」のだ。
日銀の資産は、民主党政権から自民党への政権交代時、約158兆円だった(2012年末)が、現在は約668兆円(今年8月20日現在)と、実に510兆円も膨らんでいる。主に国債が419兆円、ETF(上場投資信託)が32・4兆円などと資産が増えた。
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週刊エコノミスト
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