投資・運用不動産コンサル長嶋修の一棟両断

資産バブルの再来が現実味増す/62 

安倍首相辞任でも、資産価格は上がり続ける…… (Bloomberg)
安倍首相辞任でも、資産価格は上がり続ける…… (Bloomberg)

 安倍晋三首相が8月28日に辞任を表明し、世間の話題は後任が誰になるかで持ちきりだ。さらに、辞任によって景気や株価などがどう変わるかが注目されている。

 しかし、結論を言ってしまえば何も変わらないだろう。日銀はすでに未曽有の資産を積み上げており、現在の株価や不動産などの資産価格は、金融緩和に支えられている。正確に言えば「変えられない」のだ。

 日銀の資産は、民主党政権から自民党への政権交代時、約158兆円だった(2012年末)が、現在は約668兆円(今年8月20日現在)と、実に510兆円も膨らんでいる。主に国債が419兆円、ETF(上場投資信託)が32・4兆円などと資産が増えた。

残り986文字(全文1277文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事